手足のしびれ甘くみないように
身近なヘルスリテラシーのコーナーです。今回はGUSK専属柔道整復師さんからです。
今回は手足のしびれが何が原因で起こるのか書いていきたいと思います。危険なものとしては、脳に原因があるものや、糖尿病(内科的)からくるものがあります。
その他に頸椎や腰椎からくるもの、筋肉や腱によって神経が圧迫されて起こるものがあります。しびれが出たら病院へ行き原因をしっかり把握するようにして下さい。
頸椎や腰椎に原因がある場合、ヘルニア、脊柱管狭窄症と診断されることが多いと思います。まれに靭帯の肥厚が原因ということも。痛みやしびれの度合いによって手術をするか保存で様子をみるか決めます。
保存で様子をみると決めた方は必ず関連している筋肉が固く弱くなりやすいので、筋肉をほぐす、鍛える事が必須となります。筋肉や腱によるものの場合も同様です。
ただ違うのが原因が筋肉であれば痛み、しびれがとれます!
筋肉が神経、血管を圧迫しやすい箇所をあげていくと、梨状筋、小胸筋、斜角筋、円回内筋などがあります。
その中でも梨状筋と小胸筋が多い様に思います。日常生活で気をつける事とまめにストレッチをすることが大切になってきます。じゃあどのようにすればよいのか?
〇梨状筋症候群の場合 日常生活で気をつけることは、長時間座って坐骨のあたりを圧迫し続けることを避ける。
ストレッチ(座位)
脚を90度に組み足首の手で身体の方に引き、反対の手は膝を床の方に押す。背筋を伸ばした状態で腰から上半身を前に倒していく。時間は30秒~60秒×3セットを目安。 大切なのはお尻の坐骨の辺りの筋肉がしっかり伸びている感覚があるかです。(補足)時間は目安なのでストレッチをしていてしびれが強くなってきたら、そこでワンセット終了にして治まったらまたやるようにして下さい。
(床バージョン)
床に座り片方の足を前に90度になるように出す。反対の足は後ろに伸ばす。上半身を前に倒していく。時間と意識する場所は上記同様。
〇小胸筋症候群の場合 日常生活で気をつけることは、重たいものを持ちすぎないようにする。胸筋と背筋のバランスの崩れでもなるので、背筋を鍛えるようにする。デスクワークの時間が長く猫背になってしまう方もなりやすいので、姿勢を気をつける。
ストレッチ
壁などを使い肘の角度を90度にして肩の高さと平行になる位置で腕を後ろに引いてゆく。この時、体重を前にかけて肩を内側に入れる意識でやるとしっかり伸ばせると思います。時間は30秒~60秒×3を目安にする。
毎日出来るとより効果がでやすいと思います。毎日が難しい方は週3回くらいでもよいと思います。
習慣になるまで大変かもしれませんが、長く続けることが重要だと思っています。手足にしびれのある方は是非試してみて下さい。