肩関節周囲炎とは?四十肩、五十肩とは?

身近なヘルスリテラシーのコーナーです。

今回の担当はGUSK専属柔道整復師さんからです。テーマは肩の痛みについてです。

皆さんが良く耳にするのが、四十肩、五十肩、肩関節周囲炎だと思います。

お医者さんに診てもらうと、レントゲンをとって骨に異常がない場合は、大半が四十肩(五十肩)や肩関節周囲炎と伝えられる事が多い様です。

患者さん的には四十肩(五十肩)と伝えられると肩が固まってしまって痛みが出ていると解釈するだろうし、肩関節周囲炎と伝えられれば、肩周辺に炎症が起きていると解釈すると思います。別物に感じますが、四十肩(五十肩)も肩関節周囲炎という大きなくくりの中に入っています。

基本レントゲンでは骨しか写らないので、レントゲンだけでなく、MRIエコーなどで診てもらったほうが良いと思います。

なぜMRIやエコーで診てもらった方が良いのか?

確定診断が出来るからです。

肩関節周囲炎とは肩周りに炎症が起きていると言う事だけで肩のどの部分が悪いかまでは、診断出来ていません。治療をしていく際にアプローチの仕方が変わるので、細かく診てもらう事が大切です。

肩関節周囲炎を細かく分類すると

◯腱板損傷

◯上腕二頭筋長頭腱炎

◯腱板疎部炎

◯石灰沈着性腱板炎

◯癒着性肩関節包炎(四十肩、五十肩)

があります。腱板損傷に限っては手術しなきゃいけない場合もあるでしょうから、しっかり診てもらいましょう。他のものに関しては、保存療法が中心となります。

痛みの強さや回復具合などは人によって個人差がありますが、おおよその期間

急性期 1〜3ヶ月

拘縮期 その後1〜6ヶ月

回復期 さらに6ヶ月〜1年

となっています。

急性期には出来るだけ安静にし、冷やしたりして炎症を鎮めるようにして下さい。痛みが強くて、眠れない場合などは薬や注射で痛みを抑えるのも良いかと思います。

拘縮期に入るとこの頃から痛みが随分と和らいでくると思います。動かせるようであれば、筋肉が固まらないように出来る動きをしていくと良いです。

回復期では痛みがあって出来なかった動きを少しずつ動かしてゆきます。筋肉が拘縮してしまってますから、動かした時に痛みはありますが、頑張って動かしていきましょう。

もし動かし過ぎて痛みや熱感、腫れが出てしまったら、一旦運動を止め炎症を鎮めるためにアイシングと安静にして下さい。

炎症が鎮まったらまた運動を再会するようにしましょう。

どんな肩関節の運動をすればよいのか?解らない方へ代表的な体操をご紹介します。

〇コッドマン体操(アイロン体操)

前屈みになり手をだらんと垂らしたら、身体の反動を使って前後に振ってゆきます。

次に手を横に左右に振ってゆきます。

その流れで今度は円を描く様に、手を回してゆきます。時計回りと反対回りとやってゆきます。

ワンセットを10回✕2セットを1日の中で、3回やる様にするとよいでしょう。500mlのペットボトルを持ってやるとより効果的です。

もし運動をしていて腕がだるくなってきたら、そこで終了して下さい。やり過ぎると痛みが増す事もあるので、注意が必要です。個人差がありますから、自分の身体と向き合いながらやるようにして下さい。

この他にもやった方が良いストレッチや運動がありますが、追々ご紹介していきたいと思っています。

一人でやるのが心配と思ってる方や中々良くならなくてお困りの方は是非ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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